このアンプのまとめページは
こちら
はじめに
M-1000のメンテナンスです。
今回は電源部分の動作チェックを行います。
電源は以下3系統あります。
・終段用(正負100V)
・初段用(正負68V)
・プロテクタ、ピークメータ用(正19V)
終段用は安定化されていないため詳細な動作チェックは行いません。
(テスタでチェック済みです)
それではいってみよ~!
動作チェック
回路図の確認
|
回路図中の電圧と冒頭の電圧が多少異なりますがお気になさらず・・・
(ブログを書きながら驚愕したのですが、メンテナンス開始からすでに17日経過しているのですね・・・
2020年もあと1カ月かぁ)
あ、Q804とQ803が逆です。ご注意を。
|
B2/3/4の動作チェック
B2、B3(4)の動作チェックしていきます。よくあるベース接地ですね。ただし、B2のC809/810はよくわかりません・・・負帰還用かな?(教えてください!)
B2
色々とやらないといけません・・・
1.ツェナーの動作チェック
2.破損しているパワトラの交換
3.電源用AC電源の接続
4.動作チェック
こんな感じです。
既に負側の2SB686(Q804)の破損は
確認済み
ですが、出力電圧を決定するツェナーBZ340は未チェックでした。ようやく安定化電源を入手できたのでチェックしてみましたが・・・
やはり、負側のツェナーが破損していましたorz
|
34[V]ツェナーなんてもはや手に入らないので1[W]のツェナーセットを購入し下記組み合わせで代用します。
34V×2の68Vになればいいのでこんな組み合わせにしました。
在庫を減らさないように、同じツェナーを2本以上使用しないように、
かつ3本以内の組み合わせで選びました。
|
こんな感じで実装しました。(D802)
元々2本で68V(34*2)だったので3本だとこうなります。
|
破損していた2SB686も新しいものへ交換しました。
放熱グリスの汚さと言ったらもうね・・・
このガサツさは一生もんです(?)
hFEランクも違いますw
R=>Oで増加方向の変化なのでまぁいいでしょう。
|
さて、動作チェックですが、68V以上の電源なんぞ持っていないためアンプのトランスをそのまま使用します。その前にフレームだけにして清掃しました。
配線処理もきれいにしておきました。 |
ヒューズ基板の⑦⑧が正負68V用電源(ACの??Vです。忘れました) |
さて、このACをメイン基板に接続するのですが・・・
昔ながらのワイヤラッピングで結線しなければないりません。
(中学のころ、ラッピングが何者か知らず、解いたことがあります。
しでかした事の重大さに気が付くまでにはそれほど時間を要しませんでした)
このラッピングは専用工具が必要なのですが・・・
ツールの販促動画?(下記)を見ていてこう思いました。
『これ自作できるっしょ!!!こんなもんに3000円も出すとか無理無理!』
|
こんな感じで自作しました。アルミの円柱の先端にφ1.5を2つ開け、
1つを側面へ貫通させています。 |
こんな感じでラッピングワイヤを通して・・・ |
ピンをもう一つの穴に差し込んで・・・ |
クルクルっと回せば完成です。
中古ワイヤなので見た目が汚いのですが、新品ならキレイに巻けます。
|
そして動作チェック・・・
正負ともに約68VでOKです! |
B3/4
B2と同じ方法でチェックします。
2SD234と2SC2240は無事でしたので再実装して・・・
19Vで合格です!
今回は以上です!
電源のメンテナンスは今回で終了です。
0 件のコメント:
コメントを投稿