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はじめに
M-1000の終段メンテナンスです。
今回はプッシュプル(PP)の1段目の動作チェックを行います。
それではまず部品の再実装から行ってみよー!
なお、今更ですが私はカメラnoobです・・・
ピンぼけ、ブレがありますご了承ください。
取り外した素子の再実装
PP1段目のチェックに必要な部品の再実装を行います。
この抵抗のようにリードが黒く酸化しているものは カッターで酸化被膜を削り落とします。 |
PPのトランジスタ以外すべて実装しました。 基板がかなりきれいになっているのがわかりますね! |
全キャパシタをニチコンの汎用品(VR)に新品交換します。 この部分は中学の頃の私がMUSEのKZに交換していた部分です。 上記写真は元々実装されていたキャパシタを並べたものです。ニチケミの汎用品(SL:廃番)です。大きさがかなり違いますね・・・ |
SLの後継種であるSMGで統一したかったのですがマルツさんでしか揃わず、共立さんでVRでそろえた場合の倍以上の金額がかかってしまいます・・・
仕方なくVRで統一しましたが、写真のようにサイズがかなりコンパクトで貧相な見た目になってしまいましたorz
なんやかんやでPP2,3段目のトランジスタ以外すべて実装しました。 |
動作チェック
トランジスタのチェックは次の2点を実施します。
1.DCチェック:バイアス電圧は設定可能か
2.ACチェック:交流動作に問題は無いか
それではチェックいってみよー!
チェックする箇所
下記図の黄色で囲った部分が今回のチェック対象です。
PPの1段目にあたります |
DCチェック
チェック方法はバイアス回路チェックと同様です。今回はQ204(C2238)のエミッタからQ206(A968)のエミッタまでの電圧を測定しますので、理論値はバイアス電圧-2*Vbeで約0.7~1.4[V]になるはずです。
Rch(0.616~1.41[V])
Lch(0.627~1.40[V])
R,L共に合格です!
ACチェック
ACチェックは適当な正弦波を入力したときの出力(R218とR220の接続点対GND電圧)を確認します。
ファンクションジェネレータを所有していないのでスマホのアプリ使用します。
便利なアプリです |
スマホをそのまま終段へ接続するのもいろんな意味で怖いので簡易アンプを自作しました。
単純な非反転増幅です(RC4558P使用) |
簡易アンプ、電源、終段回路は下記回路図の構成となっております。
(安定化電源ほしい・・・)
安定化電源が実家で用に供しておりますので、12Vのスイッチング電源を1kΩで分圧し±6V電源とします。バイアス電圧+α程度あればテストはできるので6Vで十分です。 |
先述の簡易アンプとスマホと終段基板を接続するとこんな感じです |
入力周波数は1kHzとし、
高校?中学?の頃に定額給付金で購入したパナソニックのオシロで計測します。
プッシュプルは0dBなので入力波形がそのまま出てくるはずです。こんな感じで計測しています。(デジタルオシロほしいなぁ・・・) |
Lch:きっちり0dBですね(入力:1mV/div、出力:2mV/div) |
Rch:こちらもOKですね。(スケールはLchと同じ) |
ということでPPの1段目の2SC2238と2SA968は無事っぽい?です。
今回は無負荷でチェックしています。負荷をかけたときにどうなるか気になりますね。
(電源が必要・・・)
1段目はOKと判断します。ただし、Lchの2SC2238のhFEがずれているためいずれ交換したいです。(手持ちがないので買えなくなる前に買っておきます。今は金欠諸事情で購入できませんorz)
今回は以上です!
最後までご覧いただきありがとうございました!
ご指摘や疑問点等ございましたら是非コメントをよろしくお願いいたします!
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