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初めに
M-1000の終段メンテナンスです。
今回は終段基板の修理完了を目指します。
残りはメインのパワートランジスタの選定と取り付け、動作チェックです。
残りはメインのパワートランジスタの選定と取り付け、動作チェックです。
それではいってみよー!
トランジスタの選定
非常に悩みました。
今回の肝はここです。
まず取り外し品の状態を確認します。(下記写真の梱包されていない方)
黄色で囲ったあたりが今回の投稿対象です |
今回どこをチェックするかと言いますと・・・
ペアは
Rch:Q210とQ214、Q208とQ212
Lch:Q209とQ213、Q207とQ211
です。
RchのNPNトランジスタは中学の頃交換したものです。hFEのペア取りなんぞ知りもしないときですのでhFEをペアで比較してみると・・・
Rch:Q210(36)とQ214(132)、Q208(137)とQ212(146)
Lch:Q209(97)とQ213(118)、Q207(109)とQ211(146)
です。
結構ばらついていますね。Q210の36はそもそもおかしい気もします・・・
実はエミッタ抵抗が入っているのでhFEは揃えなくてもいいのでは?と考えております。
違うかな・・・
Vb-Vbe≒Veだと考えられるからです。
ただしQ210は交換しておきたいです。ですが2SA1146はとても希少で高価です・・・
そこで代替品の2SA1265と2SC3182を使用することにします。これもまた高価ですが・・・
2SA1265と2SC3182を(資金的に)購入できるだけ購入してみました。
選定したトランジスタの実装
実装するとこんな感じです。
き、気持ち悪い!!!!! |
反対側はもっと気持ちが悪い!!!!! |
動作チェック
動作チェック
ひじょーーーーーーーーーに気持ちが悪いのですが動作チェックしてみます。
DCチェック
まずはバイアスの調整が効くか。
バイアスは調整できますが・・・ |
バイアス電圧最大時に
2SC2706/2SA1146のエミッタ-エミッタ電圧は約150[mV]
2SC3182/2SA1265のエミッタ-エミッタ電圧は約 80[mV]
でした。Vbeの差が35[mV]あることになります。エミッタ電流も倍半分近く異なるため、トランジスタの発熱は4倍の差がでることになる・・・?
ん~~~~~~~~~~~???
本当にそうなのか?
訳が分からなくなってきました・・・
LTSpiceで熱シミュレーションやってみようかなぁ
ACチェック
何はともあれ、DC的にはまぁまぁ動作してくれそうな雰囲気はありますので、AC動作させてみます。前回と同様にスマホから1kHzの正弦波を入力してやり同じ正弦波が出力されるかを観測します。
観測した入出力波形です。 2波形のスケール比は1:2ですので全く同じ電圧が出力できていることがわかります。 |
今回は以上です。
非常に気持ちが悪い終わり方ですが、終段関連はいったん終了です。
最後までご覧いただきありがとうございました!
ご指摘や疑問点等ございましたら是非コメントをよろしくお願いいたします!
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