【LUXMAN】5M21 オフセット調整【2回目】

2021/08/03

5M21 AB級 LUXMAN アンプ

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どうも、新型コロナのワクチン接種1回目で仕事を休むほどの副反応にさらされたtakaです。
前回は状態確認を行いました。今回はオフセット調整を行っていきたいと思います。

それではいってみよ~!

DCオフセットを確認したところ±20[mV]程度のふらつきが確認されました。1台目と同様なので同様の処置を行います。

(これが怪奇現象を発生させることになるとは思いもよらず・・・)

オフセットのふらつき処置は1台目をご覧ください。ここからは1台目の記事には記載していない内容を記載していきます。

ふらつきの原因はこの初段1段目の差動モジュール(DML-01)です。

このモジュールの素子を交換すればふらつきは落ち着くのですが・・・

1台目のオーナー様から下記メッセージが
「音量を上げるとDCオフセットランプが点灯するよ」
ええええええええええええええええええ(´・ω・`)
もちろんDCオフセットは数[mV]まで抑え込んでおり、ふらつきも改善していることを確認しオーナー様へ送り返しています。
つまり・・・

DCオフセットが無いのにオフセットランプが点灯している・・・?

はい。これがなぜかを突き止めるために2台目のオーナー様に提示したのが条件3です。1台目と同じ個所を同じ素子へ交換しました。当然ながらDCオフセットのふらつきはおさまり、数[mV]におさえこめているので、入力信号(1kHz)の振幅を徐々に大きくしてみると・・・

DCランプ点灯

再現しました。不幸中の幸いです・・・
交換したのはたった1素子です。初段の差動部分ですので”たった”では済まないのはわかりますが・・・

とりあえず初段1段目(DML-01)の回路図を読んでみます。

( ^ω^)・・・

回路図には誇らしげにI.Cの記載が・・・
ということで実基板から回路図を起こしました。
欠番はNCです。

サービスマニュアルの回路図には疑似定電流源の120[kΩ]の抵抗の記載がなく、意味不明な回路図で混乱しましたが実基板には・・・

あやしいブツが・・・

中にこの抵抗が隠れていました。

で、本題に戻ると、初段1段目は終段からNFBがかかる差動+カスコードの構成になっています。差動はデュアルJFETのuPA63Hで構成されております。DCオフセットのふらつきはこのuPA63Hが原因でuPA68HAへ交換することで収まります。
が、入力振幅が大きくなるにつれてDCオフセットランプが点灯します。不思議なのは、交換していないch側だけに入力を与えてもDCオフセットランプが点灯してしまうことです。

・・・・・・・・・・・・??????????????

今回は以上です!
これは沼にはまる予感が・・・
次回以降で解決できるのでしょうか!乞うご期待!

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モノ作りが好きです。GUIアプリの作成からアナログ回路まで手当たり次第です。 アンプの修理を紹介するためにブログを始めました。 (Twitter:@TakaElc)

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