【Pioneer】M-22 2台目 プロテクタが・・・【11回目】

2021/06/08

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前回、プロテクタが外れオーバーホール完了!と喜んでいたのですが・・・・

15分ほどでプロテクタが作動しましたorz
まだ原因不明ですのでその現状をお伝えします。力を貸してくださいorz

まずは回路図を見てみます。

回路図から以下の事がわかりました。
・プロテクトのトリガは3つ(オーバーヒートTMP、DC検出DC1/DC2、オーバーロードOVL)
・オーバーヒートは電源を再投入しない限り復帰しない(サイリスタなので)


ということでまずトリガを調べます。
トリガ信号を取り出してやります。

ブレッドボードに差し込み電圧を測定し特定します。

回路図を見るとD23、D24、D20、D30で論理和回路を構成していることがわかります。
取り出す信号はその入力部分です。閾値はR64とR65からB2の半分(約17[V])であることがわかりますのでそれ以下の電圧がトリガになります。

17V以上=>問題なし

17V以上=>問題なし

17V以下、これですね。

原因はオーバーロードであることがわかりました(無負荷なのに・・・)
Q20とQ19がオーバーロード検出トランジスタです。このトランジスタがONするにはSEPPのハイサイドとローサイドのどちらかに電圧が偏る必要があります。逆説的ですがオーバーロード状態とは負荷(スピーカ)によってSEPPの電圧偏りが発生する状態であるということです。

無負荷ですので素子の破損を疑い、2SC2240に交換しました。耐圧さえ合えば何でも良いので貴重な2240を使用しなくてもいいのですがスペック的に手持ちがこれしかなかったです。

再度電源を入れしばらく問題なく音楽を楽しんでおりました。
やったぁ!!!!!!!直ったぞ!!!!!
Facebookの皆さんにこの喜びを伝えよう・・・・

とニヤニヤしていたのですが・・・

背後から嫌な音が・・・

カチッ!!!


またプロテクタ作動ですorz
今度はDC検出でした。ここからが原因不明です。
確かに右chのDC漏れが発生しています(1[V]程度)。ただしめちゃくちゃふらついています。私をあざ笑うかのように・・・
数[mV]に落ち着いたと思いきや突如数十[mV]跳ね上がったりかなり不安定です。
リレーも入ったり入らなかったり。

入れ替えたのはこのC1803


初段(差動2段)の2段目を疑い左右を入れ替えてみましたが症状変わらずです。
1段目は入れ替えても変化なしでした。

もう一度トリガの状況を確認してみました。
するとおかしな点に気が付きました。
オーバーロード検出トリガとDC検出トリガの電圧レベル(回路図のDC1とOVLのポイント)が全く同じ値で変化も同時です。

これってもしかしてD23かD20が破損している・・・?
んでQ19から終段に流れ込んでDCオフセットを発生させているのか・・・?

ん~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
となると次の手はどうするかな~~~


といったところで今回は終わります!
悩むと何も手がつかなくなる性格なので、一旦ブログにまとめました。これからじっくり考えて解析していきます!!

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モノ作りが好きです。GUIアプリの作成からアナログ回路まで手当たり次第です。 アンプの修理を紹介するためにブログを始めました。 (Twitter:@TakaElc)

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