【Pioneer】M-22 3台目 終段までのチェック【5回目】

2022/02/21

A級 M-22 Pioneer アンプ

t f B! P L
   まとめページはこちら

どうも、takaです。

仕事が忙しく本当はメンテナンスに没頭してた 一か月近く間が空いてしまいました。
手を出すと楽しくてついつい・・・

ということで本日は一気に左右の終段のチェックまで行きます!

ーメンテナンス計画ー
1.初段電源(左)
2.初段+ドライバ段(左)
3.初段電源(右)
4.初段+ドライバ段(右):本投稿
5.初段~終段:本投稿
6.プロテクタ
7.各素子の整備/交換
8.バイアス、オフセット調整

まずは右chの初段とドライバ段のチェック。
初段のオフセット調整回路のチェック(Vmin)

初段のオフセット調整回路のチェック(Vmax)

理論値:-109~5.80[mV]
実測値:-132~-23.3[mV]

ん~~~~~~~~~~
左ch以上にずれが大きい!(負方向に約30[mV]大きい・・・)
抵抗の誤差5%を考慮すると許容範囲内ですが、これまで見てきたM-22ではこれほど大きなずれは見たことないため心配です。オフセットが調整しきれない可能性があります。
終段を接続したりケースに収めると変化する可能性もあるため一旦このまま進めます。

初段2段目出力OK!

ドライバ段の出力もOK!

左右の終段までのチェックが完了しましたので左右の終段チェックに入ります。終段はヒートシンクのクリーニングを先にしておきます。

終段の放熱グリスを洗浄します。

余談ですが放熱グリスはマジックリンではあまり落ちません。IPAが抜群の洗浄力です。

ヒートシンクも洗浄します。

グリス塗りすぎですよ・・・・

トランジスタのソケットにまでグリスが入り込んでいます。
や~め~て~~~

ということでパーツクリーナでソケットの穴を徹底的に洗浄します。

またまた余談ですがパーツクリーナーも放熱グリスがよく落ちます。
ソケットはラッピングになっていますがOHの際にこのラッピングを解くことは
一切ないため半田を流しておきます。一部流してあるため前オーナーの作業と思います。

洗浄の終わった終段Trのhfeを測定してみました。ペアが全く取れません。
これは標準、劣化、前オーナーのメンテナンスのいずれかでしょう。

私は終段のhfeペアは全然気にしませんのでこのまま進めます。

グリスを塗り直し・・・

基板を載せました

さて、これで終段込みの動作チェックができます!結果やいかに!
(ただのSEPPなのでここまでOKなら終段ありでも問題は起こらないのが普通です)

左右問題なし!

期待した方には申し訳ございませんが左右問題なしです。

今回は以上です!
次回はいよいよケースに組み戻した状態での動作チェックです!
これによりプロテクタのチェックと、先述のオフセット調整回路のチェックができます。

乞うご期待!

M-22まとめページはこちら
全投稿のまとめページはこちら

中の人

自分の写真
モノ作りが好きです。GUIアプリの作成からアナログ回路まで手当たり次第です。 アンプの修理を紹介するためにブログを始めました。 (Twitter:@TakaElc)

記事カテゴリ

5M21 (10) A-6 (5) A-717 (2) A-950 (1) AB級 (8) Arduino (2) A級 (29) C-21 (1) C29 (1) ESP32 (9) EUMIG (13) FFT (2) HOW2 (6) LED (2) LUXMAN (10) M-1000 (13) M-22 (23) MATLAB (1) mcintosh (1) MCP3208 (3) OPアンプ (1) Pioneer (26) QUAD (1) Simulink (1) WS2812B (4) YAMAHA (6) アンプ (62) スピーカ (3) プリ (1) プリアンプ (1) プリメイン (6) レベルメーター (8) 化石 (1) 山水 (3) 自作アンプ (7) 電子工作 (20) 日記 (1)

QooQ