【Pioneer】A-717 状態確認と掃除 【1回目】

2021/10/07

A-717 Pioneer アンプ

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新型コロナが落ち着き、蔓延防止措置と緊急事態宣言が全ての都道府県で解除されましたね。
このまま沈静化してほしいものです。(;´д`)トホホ

さて、たまっているM-22を差し置いて、A-717のメンテナンスです!
症状は電源ボタンを投入してもパイロットランプがつかず出力もされない状態です。

分解して内部の状態を確認してみましょう!

非常に汚い!
煙草のヤニ汚れがすごいです。



入門機でこの気合の入り方はすごいですよね・・・
ネジは全て銅、裏蓋も銅、ヒートシンクや筐体はハニカム構造(振動を防ぐらしい)、銅線(誤記ではありませんよ!)、極めつけはトランスのデザインですよ!!!!
ボディー内部の部品ですよ!?電化製品ですよ!?なのにこのデザイン・・・
オーディオ絶頂期かつバブル到来によって各社しのぎを削っていたらしいです。その結果、アンプを通り越した芸術作品のようなプリアンプであふれていたようです。A-717もその1つで、これが当時の入門プリメインアンプって言うんですからすごい時代ですよねぇ・・・

今じゃこんなゴージャスなとんでもマシーンが数千円でたたき売りされているんですから、流行り廃りとは恐ろしい・・・

さてさて、電源基板を眺めていると、

125[V]10[A]のヒューズが溶断しているのを発見しました。
真っ黒に焦げています

手持ちのヒューズに差し替えスライダック(ボルトスライダー)で徐々に電圧を挙げていくと、AC20[V]あたりでスライダックがブーンと唸り始めました。大電流が流れると発生する現象です。それと同時に基板から細い煙が・・・orz

どうやら終段Tr近くのこの抵抗が発熱していたようです。

発熱していた抵抗の位置を確認します。
発熱していたのは赤で囲んだR230です。

発熱していたのは終段SEPP(2パラ)の内の1つを構成しているエミッタ抵抗です。
パラレルということでR228の発熱が無く、R230だけ発熱するということは、上下アームのトランジスタ(Q3かQ4)が故障している可能性があります。

基板を取り出して確認したいのですが整備性が劣悪です;;
ワイヤーラッピングをほどきたくないので数時間悩みぬきここまでバラバラにしました。
そして諦めましたorz

投稿用に『ここのネジを外してこのパーツを取り外すところを写真に収めて・・・』といった具合に大量に写真を撮りながら進めて結局使ったのは上記1枚です(´・ω・`)
この情報あったら役立つだろうなぁ~とかニコニコしながらバシバシ撮りためたのに・・・\(^o^)/

結局ラッピングをほどくことにしました!
埃がタバコのヤニに絡みついてすっごいことに(ノД`)・゜・。
裏面です。ヒートシンクの黄色いのは全てタバコのヤニです。

終段Trをヒートシンクごと取り外しQ8とQ4の状態を確認してみます。

終段Trと基板が分離しました

終段Trは2SA1265と2SC3182の2パラPPです

Q4をチェックしてみるとやっぱり破損しています!!!!

Q8は無事でした!

破損している2SA1265は初めてアンプの修理に成功したM-1000終段Trの代替品として入手したストックがありますのでラッキーです!

色が異なりますが我慢します・・・

破損した原因はまだわかりません。取り外した基板(初段+終段)が問題なく、レギュレータ回路も問題なければ素子の寿命と思われます。そのために初段+終段の動作チェックを行いたいのですが、とにかく色々汚いので今日は掃除を行い終わりにしたいと思います。

パーツクリーナーできれいになると思ったのですが、この通り、残りかすが真っ白に!!!

溶けたヤニが再度固まり真白に・・・

いつもはIPA(イソプロピルアルコール)で洗浄するのですが、コストが気がかりなのと速乾なのでヤニが流れる前に結局乾いてしまい使いにくいのです。

Facebookのオーディオグループの偉大なる先輩でマジックリンを頻繁に使用している方がいらっしゃいましたので私も真似してみることにします。
因みにその方はTomさんです!
修理も自作も非常に丁寧かつ確かな技術で設備もかなりのものです。
いつも楽しくブログを読ませていただいておりますので許可をいただき宣伝させていただきました!


さてさてマジックリンを使用するのですが、汚れが頑固なのでブラシが必要になります。
しかあああああああああし、このブラシがなかなか難しいのです・・・
大小さまざまな素子が実装されている状態で磨くには、毛の長さと硬さのバランスが重要なのですが、毛の長いブラシがとにかく手に入らないのです・・・
塗装用のブラシは多分柔らかすぎると思います。
 
でもでも!
ダイソーで発見しました!!!
アルミサッシを掃除する用のブラシです!
これ、毛の長さと硬さが絶妙で最高でした!
因みにマジックリンはこちらを使用しました。

使用したマジックリンとブラシ

マジックリンをぶっかけて説明通り60秒待ちブラシでこする!

ブラシで擦ったあとは水で洗い流します。水道水で洗っている方もいらっしゃいますが責任取れません。私は精製水をスプレーで吹きかけながら洗い流しました。こちらの精製水であれば不純物が少なく半導体洗浄にも使用されるのでお勧めです。因みにTomさんはこちらのエレクトロニッククリーナーを使用していました。

乾燥後がこちら!

めっちゃきれい!

かなり綺麗になりました!!!!!
この方法のいいところは今までより安く、手間が少ないことですね。
なんにしてもブラシがベストマッチでした!
ダイソーのアルミサッシ用ブラシ本当にお勧めです。

ヒートシンクとトランジスタもきれいに洗浄し破損部品を交換して再実装しました!


今日は以上です!
結局ここまで掃除をやってしまうと、もうフル分解&クリーニングしたくて辛抱なりません/(^o^)\

しかし年末の帰省に間に合わすのは無理だと思いますのでやめておきます。
(だいたい、私が正常な部位にまで手を出して余計な問題を起こさなかったことが無いし…)

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モノ作りが好きです。GUIアプリの作成からアナログ回路まで手当たり次第です。 アンプの修理を紹介するためにブログを始めました。 (Twitter:@TakaElc)

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