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さてさて友人から火入れ依頼を受けた友人のお父様のプリメインアンプです。可変バイアス方式のアンプでA級とAB級を切り替えて使用可能なアンプらしいです。(足跡はこちら)
一見すると入門機のようですが足跡を読む限り完全セパレートアースを採用していたりとかなりこだわりが見られます。この4年後にPioneerのA-717が発売されています。A-717はすさまじい物量にもかかわらずA-950より4万円近く安いです。さすが全盛期ですね。
それでは状態確認をしてみましょう!
状態確認
じゃーん! すごい部品配置ですね! |
容量違いの平滑キャパシタにはYAMAHAと印字されています! 物自体はニチコンです。 |
終段のパワトラは巨大です!!! 東芝の2SA1333/2SC3370です。ebayだと1ペアで42USD... |
そして分厚い銅板が! ノイズ対策なのか放熱なのか? |
回路図が無いのでよくわかりません。終段はパラレルではないかも?
写真の通り1ペアだけ銅板が抱かせてあるためそのように推測しました。
基板には”文字面”と印字があります😚 量産の効率化でしょうかね? これも全盛期の面影でしょうか。 |
底板は銅製のようです。 |
シャーシの一部にも銅が使用させています |
この巨大な一枚の基板からも大量生産&コストダウンの面影が感じられますね! |
根拠が不明ですがA-2000の兄弟機で廉価版らしいです。そう言われればこれらの写真も納得できますね!
動作チェック
目視確認では大きな問題はなさそうなためいよいよ電源投入です!
適当な正弦波を入力しスピーカー出力を確認してみました。
結果やいかに!?
動画の前半がメインボリューム操作時、後半がバランスボリューム操作時です。
すごいガリですね!
ガリというよりも絶縁することもあります😅
ボリュームを取り出し直流を印加してチェックしてみます。アナログテスタがあれば簡単なんですがねぇ・・・
ご覧の通り、ガリガリです。
清掃とチェック
ボリューム、スイッチ、リレーを全て取り外し清掃しました。スイッチ類はABスピーカー切替スイッチ以外は100~∞[Ω]で全滅でしたので全てばらして清掃しました。
前面パネルを取り外せばすべてのスイッチやボリュームが取り出せます。 メンテナンス性はいいですね! |
ボリュームを全て外します。 |
スイッチ類も全て取り外します。 これ全てばらして清掃・・・ 気が遠くなります・・・ |
グリスでベトベトです・・・ 接点グリスかな? |
このように硫化が進んでいるものもあります。 |
大きな接点ですねぇ! |
清掃はいつも道理、接点復活剤にドブ付け=>IPAで復活剤もろとも清掃=>薄く復活剤を再塗布、の流れです。
ではチェックしてみましょう~!
まずはボリューム単体のチェックです。
抵抗値がスムーズに可変できていることが確認できますね!
組み立ててスピーカー出力も確認してみましょう。
ばっちりですね!!!
バイアス調整はマニュアルが無いためこのままとしました。オフセットはゼロでした。優秀!
ということであっという間ですが整備完了です。盆連休の帰省で引き渡すらしいのでそろそろ感想が聞けるかもしれません♪
喜んでいただけると嬉しいなぁ~
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