【Pioneer】M-22 依頼品1 プロテクトの原因究明と部品交換【2回目】

2022/08/17

A級 M-22 Pioneer アンプ

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どうも、takaです。科学の勉強中です。今後投稿予定です。
さてさて依頼M-22ですがプロテクトの原因究明と依頼されている諸々の部品交換をしていきます。

それでは行ってみよ~!

プロテクトの原因究明

M-22のプロテクタは下記3種類あります。
・オーバーヒート(電源再投入まで復帰しない)
・過負荷
・DCオフセット

ダイオードで論理和しているためそれらダイオードの電位から作動しているプロテクタを特定できます。

17[V]以下だと作動判定です。今回は過負荷プロテクタが作動していました。

過負荷プロテクタはSEPPから供給している電流が上下アーム間で差が大きくなると作動します。無負荷時は上下アーム間に同じ電流(バイアス)が流れており差が0ですが、負荷短絡等の過負荷状態ではどちらかに偏ります。今回は無負荷状態で発生しているためSEPPやそのエミッタ抵抗の短絡が疑われますがどれも正常でした。結局過負荷検出用トランジスタの故障のようです。

論理和を構成している過負荷プロテクタ側のダイオードを抜き取り無効化してみます

当然ながら過負荷プロテクタを無効化するとプロテクトされなくなりました。これまで修理してきたM-22は全て同じです・・・(詳しくは こちら
もしかすると何か重要な点を見逃しているかもしれません・・・
ひとまず原因が分かりましたので過負荷プロテクタのトランジスタとキャパシタを交換します。

このキャパシタ2つと

トランジスタ2つを交換

キャパシタを交換
(ニチコンKTシリーズ)

トランジスタを交換
(フェアチャイルドのBPTr)

以上でプロテクトされなくなりました。

部品交換

このアンプは修理以外にも下記のカスタムをお願いされています。
・電源整流ダイオード交換
・電解キャパシタ交換
・一部フィルムキャパシタ交換
・カップリングキャパシタ追加
・Zobel回路のキャパシタ交換(おまけ)

一応、すべでの素子の役割を一つずつ説明したうえで依頼者が希望する素子に交換します。

交換する素子です!

電源整流ダイオードの交換

終段用電源の整流ダイオード(30D2)をSiCのショットキー( C3D08065A )に交換します。なんと一つで700円もします😱
耐圧も大きく逆漏れ電流が少ないため整流用に向いているかもしれませんね!

このダイオード8個を全て交換します。

全て取り外しました。
基板はそこまで焦げていませんね!

リードの幅はぎりぎりです

何とか実装できました!
このエリアだけで今回の部品代の半分を占めています。

キャパシタ交換

基本は容量据え置き、耐圧アップですが連絡を取り合いながら銘柄を決定しています。
レギュレータ入力側です

FGを選択しました!
縦型なのでこのような配置になってしまいます。

レギュレータ出力側です。

こちらもチューブラではないので基板を加工し

このように取り付けしました。

レギュレータ帰還用です。

こちらもFGを選択しました。

レギュレータ基準電位ツェナー用です。

こちらはKZを選択しました。

ここはSEPPのベース-ベース間のインピーダンス整合用キャパシタです。

電解はFG、フィルムはERO製に交換します

フィルムはリードの間隔が広いので基板を加工します。

交換しました。

こちらは初段電源ツェナー用です。

KZに交換します。

基板裏にもインピーダンス整合用のフィルムがあります。

ERO製のフィルムに交換します。

カップリングに依頼者所有のオイルキャパシタをパラにしてほしいとのことです。

基板裏で処置しました。

このキャラメルはオイルと一緒に送られてきました。
もし使えそうなら使ってくださいとのことです。

音質には何ら影響を与えないと思われますが
Zobel回路のコンデンサと交換します。

交換しました。

なかなか迫力がある基板になりましたね!

調整

バイアス調整

オフセット調整

オフセットのふらつきが大きいので初段の2SA798を交換します。

いい感じですね!

コーティング

2回目の基板洗浄を実施し乾燥させコーティングを行いました。本来は恒温槽で長時間乾燥させコーティングするらしいです。

コーティング後です。

接写するとコーティングがわかりますね!

ご覧いただきありがとうございました!
次回は諸々を塗装し完了予定です!
乞うご期待!

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モノ作りが好きです。GUIアプリの作成からアナログ回路まで手当たり次第です。 アンプの修理を紹介するためにブログを始めました。 (Twitter:@TakaElc)

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