【EUMIG】M-1000 後日談(オフセット、バイアス調整、交換部品)【13回目】

2020/12/03

EUMIG M-1000 アンプ

t f B! P L
このアンプのまとめページはこちら

はじめに

M-1000の後日談です。
前回で修理は完了しましたが、DCオフセットと終段のバイアス調整を行ったので報告しておきます。

オフセット・バイアス調整

前回の段階でもバイアス調整を試みたのですが、左右同時に調整する必要があることに気が付きました。(一方のChだけバイアスを調整しても、その調整による温度変化でもう一方のChのバイアスがガンガン変化してしまい何度繰り返しても調整しきれない)
そこで、テスタを追加購入してきました。先述の通り、温度ドリフトが落ち着くまで(1時間程度)こまめに左右のバイアスをある程度揃えてあげます。これにより互いの温度変化による極端な互いのバイアス変化を防止します。

精密ドライバに絶縁テープを巻いて・・・
それぞれ半固定抵抗を調整します(左がDCオフセット調整用、右が終段バイアス調整用)

調整後8時間通電しましたが、ご覧の通り、オフセット(左)は1[mV]以下で安定しています。優秀です。バイアスは30[mV]を目指して調整しました。31[mV]で安定しました。
ヒートシンクがほんのり暖かくなるくらいを目がけて30[mV]にしてみました。

交換した素子

せっかくなので今回交換した部品を公開します。


こちらは中学の頃に交換したものです。(初段の2SC2240と2SA970)
もちろん?すべて正常ですorz
当時、目についた部品でお小遣いで手に入る部品がこれだったので交換した記憶があります・・・
原因も調べずにそんなことをしているので直るはずもなく10年以上寝かせることになりました・・・

結局、破損していたのはこれらだけ(?)です。
初段用負電源の基準電圧用ツェナーと2SB686、
終段PP用2SC2706*2、
スピーカ出力ヒューズです。

今後も何かネタがあれば投稿したいと思いますが、まずは修理完了で在宅勤務のお供になってもらいます!

おわりに

本当に最後の最後までご覧いただきありがとうございました!
人生初の本格的なアンプ修理でしたがいかがでしたか?
とてもとてもいい勉強が出来ましたし、愛着が増しました!
今後どのような素晴らしいアンプに出会ったとしても、このアンプを手放すことは絶対ないと思います。今後は自作アンプやマイコン系、過去の作品などを投稿できていければいいかなと考えております。

ご指摘や疑問点等ございましたら是非コメントをよろしくお願いいたします!

全投稿のまとめページはこちら

中の人

自分の写真
モノ作りが好きです。GUIアプリの作成からアナログ回路まで手当たり次第です。 アンプの修理を紹介するためにブログを始めました。 (Twitter:@TakaElc)

記事カテゴリ

5M21 (10) A-6 (5) A-717 (2) A-8 (4) A-950 (1) AB級 (8) Arduino (2) A級 (29) C-21 (1) C29 (1) ESP32 (9) EUMIG (13) FFT (2) HOW2 (6) LED (2) LUXMAN (10) M-1000 (13) M-22 (23) MATLAB (1) mcintosh (1) MCP3208 (3) OPアンプ (1) Pioneer (26) QUAD (1) Simulink (1) WS2812B (4) YAMAHA (10) アンプ (62) スピーカ (3) プリ (1) プリアンプ (1) プリメイン (10) レベルメーター (8) 化石 (1) 山水 (3) 自作アンプ (7) 電子工作 (24) 日記 (1)

QooQ