【EUMIG】M-1000 プロテクタ再実装&基板組み戻し&音だし!【12回目】

2020/12/03

EUMIG M-1000 アンプ

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はじめに

M-1000の再組立てです。
全ての動作チェックが終わりましたのでプロテクタの組み戻し、本体を再組立てします。
そして最後に音出確認です・・・
それではいってみよー!

プロテクタ組み戻し

プロテクタは単体では面倒なので動作チェックしていません。(オイ!!!!)

回路図の確認

動作チェックはしませんが回路図でおおよその動作をつかんでおきます。
終段にしてもプロテクタにしても筐体内の雰囲気温度をしっかり監視しているあたり、
設計者の心意気?慎重さ?を感じますね。

保護リレーのON抵抗を測定してみます。
........1[kΩ]

スピーカA,Bそれぞれリレーがあり、もう一つは1[MΩ]ありました。
半密閉ですが真っ黒

中学の頃一度開けたみたいです。ケースがズタボロです・・・
ざらついた紙にIPAをしみこませて接点を磨きました。接点復活剤系は嫌いなのでIPAで磨いただけです。
0.2[Ω]。OK!

定期的に通電させてあげれば復活剤なんぞ不要でしょう。

組み戻し

後はリレーとプロテクタIC、リレードライブトランジスタを組み戻して・・・
奥に見えるリレーはヘッドフォン用。
そっちもクリーニング済みです。

これで取り外したすべての電子部品が組み戻されました!
基板に機械部品が載るとワクワクしますね°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

再組み立て

準備

さて、いよいよ基板をシャシーに組み戻していくのですが、そのまえに全ての半田やり直し、基板洗浄を実施します。
特に写真はありませんがハイライトとして、以前焼損させてしまったパターンを復活させる作業をアップしておきます。(と言ってもリード線で接続するだけ)
この派手に焼損した部分を直す。
(しっかし派手に焼けたなぁ・・・)
レジストをはがし、半田メッキをして・・・

リード線で修復

再組立て

いよいよ再組み立てです。

メイン基板(初段、電源、プロテクタ、ピークメータ(一部))を組み込み

ピークメータ基板を組み込み

ピークメータ基板の配線は先にやっておく

ヘッドフォンジャック+スピーカAB切替基板を組み込み

パイロットLEDを組み込み

入力基板を組み込もうと思ったのですが・・・

カップリングキャパシタの有無を切り替えるスイッチのメンテナンスをわすれていたので・・・

ばらしてIPAと紙で接点磨き~の

シャシーに組み込み。
スピーカターミナルとRCA端子はそのうち磨きます。
(磨かないやつ)

ヒートパイプの古いシリコンは

綺麗にふき取って

新しく塗り直し

終段基板と一緒にシャシーへ組み戻し!

終段基板の電源を再配線
(ディスチャージを忘れずに!死ぬよ!!!)

終段側にはこんな感じで半田付け

一点アース用のアースポイントです。これを

こんな感じでねじ止めし、終段用電源の中点(GND)を半田付け

ピークメータ用電源を配線

ラッピングワイヤには共和ハーモネットさんの単芯線を使用

こんな感じで被覆をむいて

自作のラッピングツール(初登場はこちら)でクルクル!と巻けば、
簡単にラッピング完了!
自作ツール我ながら使えます。(というか今回これが無かったら詰んでた)

ということで終段用電源をプロテクタとリレー励磁用に接続

初段用電源(右下の赤2本と橙1本)を接続

初段と終段を接続するシールド線を接続したのですが・・・
既に配線したものはすべて終段の電源の配線の下を通しています。
このシールド線は手で持っているように上を通してしまいました;;

そのままにしておこうか悩みましたが、ご覧のようにやり直しました。
(デフォルトがこのように配線されていたため嫌々設計者の意図をくみ取り、再配線しました)

NFB(シールド線)と終段出力(黄/茶、赤/緑)を接続。

プロテクタ出力をスピーカターミナルへ接続(多分シールド線)

アースをすべて配線し

大体の配線完了です!!!
これまでに回路図を眺めすぎてもはや回路図なしですべて配線できました( ゚Д゚)

残すはヘッドフォン+スピーカAB切替基板からのこれらの配線

全て協和ハーモネットさんのケーブルに新品交換しました。

ラッピングツールでめっちゃきれいにラッピングできています。
惚れ惚れする。(自画自賛)

最後にパロットLEDを接続し配線完了です!

あ、フレームと基板GNDをバイパスしているキャパシタを忘れていました。

どこに接続するかというと・・・

ここ。どうやってここのネジをドライバで回すんだよ・・・
(絶対設計ミス。設計者怒られたに違いない)
気合で何とかねじ止めできました。こいつは初段のGNDラインに最短で接続されています。

もう一つは終段基板のここ。GNDラインに(ry
あ、TPと書いてあるところ、どこにもパターンがひかれていませんwwww
何のためのテストポイントだよ(´・ω・`)

以上で基板&配線の組み戻し完了です!!!

動作チェック

電源投入

スライダックで徐々に電圧を上昇させると・・・
80Vでプロテクタの外れる音がしました!!!!
やっほーい!!!!!!!

フロントパネルもつけて

裏蓋も締めます。

裏蓋の注意書きはドイツ語と英語と後は・・・なんだ?
No other user serviceable parts inside! 
(意味が分からん!40年後の今ですら修理出来たぞ!?)
Refer servicing to qualified service personnel!
(すまん!俺はqualifiedなservice personnelではないけどここまでやっちゃったから許せ!)

オフセット調整

プロテクタも外れたし、フロントパネルも取り付けたし、最終調整しよう!
と意気込んでパワースイッチを押しました。
部屋の照明は一瞬暗くなったのですが、パイロットLEDが点灯しません。
これはやばい!!!!!
と思いすぐに電源を落としました。
テンションがた落ちですよ・・・
フロントパネルと裏蓋取り付けただけで動かなくなるなんてあるか・・・??
何やらかしたかな・・・

『ん?パイロットLEDが点灯していないのではなくて、そもそもLEDが見えないぞ???』
『どいうこと???????』

横から眺めてみると・・・
LED「く、くるしい・・・首が折れそう・・・助けて・・・」

はい。それだけでした。

ということで、DCオフセット調整です。
前回はいくらボリュームをひねっても65[mV]以下にならなかったのですが、
今回は0[V]をきちんとクロスできます。

音出し

ということで、いよいよ音を出してみます。
ソースは超多機能ファンクションジェネレータ(ただのスマホ)です。
youtubeの適当なフリー音源を入力し無事視聴できました!!!!!!!!!!!!!!!
うれしすぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
(動画はサイズオーバーで投稿できませんでした。youtubeに投稿しようかなぁ)

最後までご覧いただきありがとうございました!
ご指摘や疑問点等ございましたら是非コメントをよろしくお願いいたします!
後日談
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中の人

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モノ作りが好きです。GUIアプリの作成からアナログ回路まで手当たり次第です。 アンプの修理を紹介するためにブログを始めました。 (Twitter:@TakaElc)

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