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はじめに
依頼品のA-8の修理投稿3回目です。
前回の投稿から一ヵ月経ってしまいました・・・
作業部屋がサウナ状態で作業が滞っておりました。エアコンを取り付けましたのでようやく再開です!
前回はフォノイコ/セレクタ基板のチェックを実施しました。今回はプリ/パワーアンプ基板とX電源基板のチェックを実施します。
それではいってみよ~~!
素子チェック
パワーアンプ
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メイン基板にパワーアンプとプリアンプが実装されています。 |
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終段のTrが破裂した痕跡があります😱 |
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終段SEPPのTrは片chの上下アームの全素子がお亡くなりに・・・😭 |
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ドライバ段もhfeが低下しており要交換ですorz ドライバTrのエミッタにヒューズ抵抗がありますがそれも飛んでおりました・・・ |
一体全体このアンプに何があったのやら。
プリアンプ
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プリアンプは両ch無事でした! 終段が全滅していたchの反対側に1つだけアヤシイのがいましたので交換します。 |
シリーズレギュレータとOther
プリアンプの電源とその他を確認していきます。
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電源Tr、インジケータ電球用定電流Tr、トランス異常温度上昇検出Trをチェックしました。 |
インジケータ電球用の定電流源を構成している中電力Trが破損していたため交換します。X電源は出力電圧や調整機構が正常に動作しているためチェックを省略します。
素子の交換
破損している素子や予防的に交換しておきたい素子を換装していきます。
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終段の2SC2706/2SA1146はもう手に入らないため2SC4468/2SA1695に交換します。 左右共に交換しますが550円/個ほどです。決して高価ではありませんが左右で12個必要なためこれだけでもまぁまぁな出費になります。 |
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ドライバの2SC2238B/2SA968Bも手に入らないため2SC4793/2SA1837に交換します。 こちらも左右共に交換です。 |
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プリの逝きかけの2SC2705は手持ちがありますので交換します。 (A717の修理で2SC1145を購入する際に念のため購入しておいたものです。ここで活きてくるとは!) |
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ヒューズ抵抗は元が電流指定ですが、入手可能なものは容量指定でした。 390[Ω]@25[mA]と470[Ω]@23[mA]ですので0.25[W]相当ですね。 |
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写真を忘れてしまいましたがプリ電源の平滑キャパシタも交換します。 左下がフィルムが縮んでおります。ESRが正常品の3倍になっていました。 また、規定容量の倍の容量が実装されていましたので規定容量に戻します。 突入電流が増えてしまいますので何でもかんでも容量を上げておけば良いわけではないでしょう。 |
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X電源の無極性コンデンサ(オイルと電解?)も交換します。 |
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全てフィルムに交換します。 |
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フォトカプラのダイオード電圧を設定するボリュームも交換しておきます。 |
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この辺りのボリューム(DCオフセット(ラフ調整と微調整)、アイドリング、X電源電圧調整)も全て交換しておきますが・・・ |
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一部、入手不可能な抵抗値のボリュームがありますので抵抗を並列接続させ調整します。 |
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並列抵抗は基板裏で対応しました。 |
動作チェック!
不良素子を全て交換しましたのでこれで問題ないでしょう!
念のため終段Trとその一歩手前のドライバTrを取り付ける前に動作チェックしておきましょう!
と意気揚々に電源をOnしました。
シュ~~~~(素子が焼ける音と煙)
残念ながらそう簡単にはいかないようです😭😭
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煙を上げたのはこのヒューズ抵抗です |
今回はここまでです!
次回、解決するのでしょうか!?
乞うご期待!
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