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はじめに
依頼品のA-8の修理投稿4回目で最終回です!
台風に地震に株価の混乱に大変ですね・・・
皆様はご無事でしょうか。(私の持ち株は大打撃を食らいました😂)
前回は不良素子の交換を行い修理完了!かと思いきやヒューズ抵抗が溶断してしまいました・・・
さて原因は解明できたのでしょうか!?
それではいってみよ~~!
故障個所の修理
ヒューズ抵抗溶断
ヒューズ抵抗が溶断した原因を探します。そのためにまずヒューズ抵抗の回路上の役割を確認します。
溶断してしまったのはエミッタ抵抗の470[Ω]で、たしかに両端の電圧が非常に高いです。後段のSEPPは取り外しているため怪しいのはバイアス回路ですが正常でした。
となるとTR529かTR521が怪しいです。前回で全素子のチェックは行っているのですが・・・
Vbeを確認するとTR521に破損の疑いが。チェッカーで確認したところやはり破損していました😕
電源投入で逝ってしまったようです。TR521は2SA1145で以前A717を修理したストックがありますので交換しました。
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そして後段のSEPP×4も実装して動作チェックを行います! この個体は放熱グリスからシリコンシートに交換されていましたが、 放熱性が悪いためグリスに戻しました。 シートは汚れないので使い勝手がいいんですけどね😅 |
これで問題ないはず!
いざ、電源投入!
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やりました! 修理完了です!!! |
SP出力が確認できたため修理完了だ!と喜んでいたのですが・・・・
SPのA出力がOFFにできない😱
プロテクタリレー溶着
リレーの作動音はするものの終段全逝きのchのA出力がONのまま切り替わりません。
もしやと思いリレーを開けてみると・・・
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ぎゃあああああああああ 接点が溶着しています😭😭 |
ヒューズ抵抗やプロテクタリレーがあるにも関わらず終段が全て逝ってしまうなんて不可解だったのですが何かしらの要因でSP出力に大電流が流れプロテクトされる前に接点が溶着してしまい終段を守れなかったのでしょう・・・なんと不運な。
オーナー様曰はくスピーカーは何ともなかったとのことなのでSP出力を短絡させたのでは?と疑っていますが、オーナー様曰はくスピーカー周りの配線は触っていないとのこと。一体全体どうしたらこんなことに・・・
以上で修理は完了しました!
以上でA-8の修理とメンテが全て完了です!
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右が松下の純正リレーですがオムロンのリレーがサイズも接点容量もクリアしているため代替します。純正リレーも手に入らなくはないのですがべらぼうに高額です。 |
以上で修理は完了しました!
ボリューム洗浄
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各種ボリュームを取り外して洗浄していきます。 |
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ネットとネジをひたすら外せばフロントパネルが 外れて基板にアクセスできるようになります。 |
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こちらがALPSのメインボリュームです。 |
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ロックナットを頑張って飛ばします。 |
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外れました。下の黒いゴムシートは破棄します。 |
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バラバラになりました。 |
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全て洗浄し接点グリスを薄く塗布します。 |
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新しいロックナットを打ち込んで完了! |
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バランサーやトーンコントロール系のスライドボリュームも洗浄します。 |
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どれも絶縁に近い状態でした。 接点はグリス?でベタベタです・・・ |
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き、きたない!!!!😱 |
以上でA-8の修理とメンテが全て完了です!
中々いい音を奏でております😊
修理自体はこれで完了ですが、XLR接続時に焼損した疑いがあるため、その時に使用していたプリアンプとの接続に問題がないかチェック予定です。
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