【TORIODE】VP-300BD 依頼品1 修理と塗装! 【2回目】

2026/07/27

TRIODE VP-300BD アンプ 真空管

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はじめに

前回、”来週もこうご期待!”と締めてから早2か月・・・
すみません・・・
梅雨が悪いんです!!

修理

さてさて、修理と言いつつ再半田からスタートです。この個体はキットから組立られているようで半田付けが雑です。例えば・・・
この抵抗の様に酷い有様です
ひとまず全箇所の再半田が終わりました。それでは破損個所を修理していきます。
破損個所はハムバランサーの固定抵抗と可変抵抗です。
タクマンの抵抗に交換です。
 巻線可変抵抗はここです。
ばらしてみましたが特に焼損等、目視では全く問題なしでした。
摺動部を指で押すと導通するため高電圧印加で摺動部が変形したのでしょう😱

基板洗浄

パターン起こしの書き込みと半田のヤニまみれで汚い基板を洗浄します。
ご覧の通りヤニが凄いです・・・・
綺麗になりました!
パターンカットされていた箇所は復活させておきます

ホール修復

この基板はスルーホールの両面基板ですが何か所かパターンが剥がれています。
スルーホール基板のため両面の導通を確保する必要があります。片面であればメッキ線等で修復可能なのですが、両面となるとブロックコンデンサの様に基板に実装してしまうと部品側の半田付けが不可能なためこの方法は使えません。
こんな感じでパターンが剥がれてしまっています・・・

どうしたものか・・・
と悩みましたが某自作アンプの基板作成でよく使用されるハトメで復活させることにしました。
まずメッキ線を輪にして半田付け
そしてハトメを打ち付けて両面スルーホールの復活!
強度もしっかり出ておりいい感じです。

電解コンデンサ交換

コンデンサを全交換します。
標準ではJICONというメーカーです。
これを、KEMETとニチコンに交換します。
メインのコンデンサはぷっくり膨らんでしました😱
メインのコンデンサは4本足でしっかり支えられるのですが、交換用は2本足です。同じピン配置のコンデンサもあるのですがデザイン的に採用できませんでした。
ピン間隔も合わないため基板に穴をあけてハトメでホールを用意しました。
KEMETのコンデンサのデザインもいいですね!
裏面も再実装しました!

動作確認

さて、修理自体は抵抗の交換でおしまいで、予防的にコンデンサを交換してあっさり完了です。アウトプットトランスや各真空管もテスターで簡易チェックした感じ左右差や短絡が見られなかったため初段から挿して動作確認していきます。
最後に終段の300Bを挿して電源ON!
ばっちりですね!
しかしハムノイズが全然収まりません・・・

ハムが取り切れないため改造箇所を復活させてみると確かにマシになりますがまだまだ聞くに堪えません。改めて基板の様子を確認したところ気になる点が・・・
電源トランスの真上を3本に束ねられたGND線が通っています
何故こんな経路でGND線を引いたのか不思議なためトランスから逃がすように取り回ししました。すると・・・
ハムがほぼ消滅しました!

スピーカーに耳をピッタリくっつけなければハムは聞こえなくなりました!
前オーナーはこの配線の取り回しだけで解決するハムに悩まされ基板をあちこち改造したのでしょう・・・
それでも取り切れない状態で使い続けていたんでしょう。もったいない・・・

他にもRCA端子の半田付けが気になったのでやり直しました。
寄り線が継ぎはぎで半田付けされいます。
太いメッキ線と収縮チューブでやり直しました。
最後にスピーカーターミナルが緩んでいたので確認すると・・・
GND端子のカラー(白)が割れています😰
赤色のカラーは全然大したことが無いのですが白だけボロボロです。
顔料の関係でしょうかね?
同一形状のターミナルがマルツで入手可能ですが1本1500円ほどします。
全交換すると18000円ですが割れた2本だけカラーを流用することになりました。

塗装

何故、前回の投稿から2カ月も空いてしまったか・・・?
もちろん私の怠慢です 梅雨の影響でアプトプットトランスの再塗装が出来なかったからです!
それだけではなく・・・
詳細は画像にて説明します。
取り外したトランスです。
傷だらけですし油性ペンで修正した痕跡が・・・
汚い!
サクッと剥離剤で塗装を剥がし再塗装を使用としたのですが・・・
何と、このトランスは溶接歪をパテ埋めで修正されていました!

TRIODEは安さが売りでいたるところにコスト削減が見られますがトランスもパテ仕上げになっているなんて・・・
M-22の電源トランスも似た形ですがこちらは歪が無く当然パテ修正もありません。さすがですねぇ
パテが剥離剤を吸っているため剥がさないといけません😭
剥がしてみると錆止め塗装が見えますね(右)
半日かけてパテを剥がしました。
かなり歪みがあるため再度パテを盛りますので錆止めを塗布します。
もうこれだけでも綺麗ですねぇ!
パテはこちらを使用しました!
硬化時間が早く成形もしやすくとても良いパテでした!
さすがソフト99
厚塗りしすぎたなかな・・・
整形してみるとまだ足りません!
成形時に錆止めが落ちてしまった箇所があります
再度錆止めを塗って・・・
水性つやけし黒を塗って・・・
仕上げ塗装して完了!と思ったのですが・・・
艶消しクリアを吹いて完了!

と思ったのですが・・・
何故か表面がドロドロと溶けて灰色になっていました。他にもブツブツが・・・
どうも錆止めと塗料の相性が悪かったのか、重ね塗り間隔が短すぎたのか大失敗です。
丸一日かけた塗装が大失敗・・・
ヤスリ掛けで塗装を剥がして今度は錆止めはやめてサフェを吹きました
完成!!!!!!
綺麗にできました!
本体に取り付けて完成~!!!!
と喜んだのも束の間・・・
半田付けのために本体を裏返したのですが塗装がまだ硬化しておらず作業マットで柚子肌に・・・・

週末の丸二日かけて結局完了できず。スプレーも既に4本使用しています😭😭😭😭😭
翌週に持ちこしてまたやり直しです・・・心折れそう・・・
半田付けをしてしまったのでもうこのまま塗装しよう!
と思い養生し足付けまでしたのですが・・・
翌週になり、この隙間を綺麗に塗れない可能性があり、
それが気になって夜しか眠れませんでした。
結局、半田を外して3回目の塗装しました😂😂
翌週に持ち越したためメンタルがリセットされとてもいい塗装が出来ました!
心が折れて一週間放置したのがいい結果につながりました!
集中しているとどうしても一気に仕上げたくなるものですが、少し時間を空ける方が何事も仕上がりが良くなりますね。
さて、トランスを実装するのですが前回と同じ失敗は出来ません。
今回は廃材を活用して裏返したアンプを宙に浮かせるための箱を作ります。
こんな感じです。
アンプを載せるとこんな感じ!
ばっちりです!
実装完了~!!!!
いや~~~
塗装失敗で本当に心が折れましたが時間を空けるということがこんなに大切だとは・・・
仕事でも大事にしたいと思います!
真空管を実装し試聴中・・・
音楽を聴きながら初めて寝ました!
スウィングジャズを聴いていましたがこんなにも心地よい音はやはり真空管ですねぇ!
依頼者から純正オプションのサイドウッドを取り付けてほしいとの依頼がありました。
おしゃれですね!
国産の漆塗りだったと思いますが2枚で1万円ほどします。その分仕上がりは綺麗です😆


いや~
初めて真空管アンプを修理しましたが修理自体は一瞬で終わった代わりに、塗装でとんでもない手間がかかってしまいました・・・
しかし綺麗に仕上がり音も非常に心地よく良い仕上がりになったのではないでしょうか!!

次回はパイオニアのアンプの修理を予定しております!
乞うご期待~

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モノ作りが好きです。GUIアプリの作成からアナログ回路まで手当たり次第です。 アンプの修理を紹介するためにブログを始めました。 (Twitter:@TakaElc)

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