初めに
前回から2週間以上経過してしまいました。
素子チェックのために全回路図をダラダラと作成しており時間がかかってしまいましたが、その他にもこんなものも作っていました。(M-22は基板に部品番号の印字がない)
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主要部品の配置図です。
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セブンイレブンで印刷しました↓(60円は高い!!)
たったこれだけの図面でも有るのと無いのとでは大違いです。(M-22を複数台メンテナンス予定なのでなおさら)
因みに、HiFi-Engineのサービスマニュアルにも配置図あります。ただし基板の裏面での配置図です。
前置きはこのくらいにして、素子チェック行ってみよ~!
素子チェック
取り外し
チェック対象はトランジスタとツェナーです。これらをすべて基板から外していきます。
これはコーティングと思われます。画像の右下のように汚い部分だけIPAで
気が向いたら
洗浄しようと思います。
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初段1段目のデュアルBPT(2SA798)です。印字がほぼ消えています。
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全パーツに部品番号を記入したラベルを貼っていきます。
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こちらはドライバ段のBPTです。錆が・・・
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ネジはサビサビ・・・
そして下3本は種類が違う・・・?
でも触られた形跡は無いので初めから???
メッキ処理されていないため錆びています。
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全て外せました。
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チェック
下記の素子チェッカを使用します。バイポーラトランジスタはもちろんの事、サイリスタやIGBTなんかもチェック出来ちゃいます。今ではなくてはならない存在です。
チェック結果はいかに!?
なんと、取り外したBPTはすべて
正常
でした!(TO-92のBPTでもピンアサインがBCEの物がいくつかありました。再実装時に気を付けないと・・・)
ツェナーも問題なくOKです。
気になった点
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バイアス、オフセット調整ボリュームは右側の左の足のようにいくつか折れてしまいました。秋月で
同じタイプ
を購入しました。
(他にも購入しましたが送料たけぇ・・・)
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このように足が真っ黒に酸化している素子がたくさんあります。
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これもです。根元の黒い部分は影ではありませんよ。この酸化物は内部まで浸食し素子を破壊するらしいです。
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酸化物はカッターの刃などで擦れば落ちるのですが素子の数が多いのと、貴重な素子ばかりなのでリードがもげるリスクは避けたいです。そこで精製水とクエン酸で溶液を作りそれに漬け込んで溶かし接点復活剤で酸化止めする作戦を実施予定です。うまくいくかなぁ・・・
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購入した精製水。500円くらいだったのでまぁいいやと思い量を見ずネット注文したためビビってます。
こんなにいらない
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素子チェックは以上です。全て正常でしたね!
ヤフオク出品者のコメントは
”電源は入ったけど音は出ませんでした”
とのことだったので、オフセットとバイアス調整だけで動いたかもしれませんね。ま、そんなことどうでもいいくらい 汚い ので清掃がてらの素子チェックでした。
次に本体の分解です。
本体の分解
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トランスは再塗装決定ですがフレームも塗装が必要かも・・・
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にしてもこの配線/部品配置は芸術的だなぁ・・・ |
ということでばらしていきます。
ブロックコンデンサの取り外し
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まずブロックコンデンサ4本を外します。1本あたり写真中央にあるナット4つとプラスねじ2本を外せばOKです(すべて8mmです)。 ディスチャージを忘れずに!死ぬよ!
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本体を起こせばこの通り外れます。
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電源ケーブルの取り外し
その他配線取り外し
トランスの分解
改めて状態確認
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こんな感じでばらばらになりました。 |
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リレーのチェックはまた後日 |
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残念ながらフレームも腐食があります
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こんなところにも・・・ 全塗装にするとインレタが消えてしまうのでどうしようかめちゃくちゃ悩んでいます。 |
今回はここまでです!
修理して売る予定だったのですがここまで手を入れると愛着が・・・
(完動品で手に入れたけど終段がオリジナルではないので回路的魅力度は低いし、 綺麗だから高値付きそうだし・・・ )
さて次は何しようかな~~~こうご期待!
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