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はじめに
皆様、5月連休はいかがだったでしょうか?
私?
久々にサウナに行ってきまして、火照った体を外気で冷やそうと椅子に腰かけたところ、
毛虫か何かにお尻を刺されてしまいトンデモない休日でした😩
さてさて、初めてSONY製アンプの依頼を受けました!
動作品のつもりで購入したもののプロテクトが解除されず・・・
出品者に問い合わせるも返答無しで困っているとの悲しい依頼です。
私はアンプに触れられるので嬉しいのですが依頼者からすれば悲惨ですよね😅
購入価格を確認したところ動作すれば御の字くらいの価格でした。
このアンプは28[kg]も重量があり腰が砕けるかと思いました・・・
状態確認
フロントパネルは綺麗ですがMDF材のようなサイドパネルはボロボロでした。木くずがボロボロ落ちてしまうので木工用ボンドで止めておきました。
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| フロントビューは綺麗ですね! |
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| サイドパネルは痛んでいます |
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| 左側は大きく欠けておりボロボロ落ちてしまいます。 |
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内部は砂埃がこびりついております。 トランスに若干の錆と鳥の糞もありました。 ガレージ等の半屋外で使用していたのでしょうか? |
| ヒューズは初めて見ました!! 遅延ヒューズだそうで突入電流が大きな負荷に使用するみたいです。 |
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電源ボタンの上にLEDがありますが通常時は緑、プロテクト時は赤色が点灯します。 プロテクト条件は複数ありますがひとまずDCオフセットを確認してみました。 すると左右共に10[V]近い電圧が😱😱😱😱😱 |
原因調査
DCオフセットが左右ともにあります。となると電源系を疑うことになりますがまずは回路全体の構成を確認して怪しい箇所を探していきます。このアンプはメンテナンス性がともよく感動しました!
プリメインアンプは基板の素子一つ一つにアクセスするのが本当に大変で部品点数を多いことから大変労力がいるアンプなのですがこのアンプはメンテナンスの事が大変良く考えられています。
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パワーアンプとプリアンプの基板は底板を外せばアクセスできます。 このアンプの素晴らしい点はフレーム等が半田に被っておらずすべてのパターンに半田ゴテを当てられる点です。 |
| パワーアンプ部が見えました! 目視では異常は確認できません。 |
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終段Trを外していきますが固定の角度がドライバーが入るよう斜めに設計されています。 こんなに考えられているアンプは初めてです。 |
| 終段を全て確認しましたが問題なしでした! |
| ドライバー段も問題なしです! |
| フォノイコは簡単に取り外せますので一旦取り外しました。 |
| フォノイコも問題なしです! テキサスのNE5534APは新品に交換しておきました。 |
| プリアンプ部も全て問題なしです! |
さてどうしたものか・・・
SONYの他のアンプの情報でヒューズ抵抗が使用されているとの情報がありました。
このアンプにもあれば次はそこを確認していきますが回路図が無くどれがヒューズ抵抗かわかりません・・・
| 水色の抵抗がいくつかありますねぇ もしかしてこれかなぁ・・・? |
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試しに1本外してみたところ基板にヒューズ抵抗の印字がありました! ビンゴです。基板の印字も細かく丁寧で助かる! これなら回路図なくても何とかなりそうですね。 |
| 試しに抵抗を確認したところ100[Ω]のはずが180[Ω]も!!! |
| 結局ほぼすべてのヒューズ抵抗がダメになっていました。 完全に切れているものも2本ありました。 |
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原因はヒューズ抵抗で間違いないと思いますが、 全体を眺めている際にこの抵抗も半田クラックが確認できました。 |
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取り外してみると基板がこんがり美味しそうです。 2並列が2直列になっています。多分ですがLED用の定電流回路用かな? |
修理
破損している素子はヒューズ抵抗と後ほど紹介するメインボリュームだけでしたので修理していきます。また、その他も予防交換していきます。
| ヒューズ抵抗は容量が不明でしたがパッケージサイズ=容量と断定し選定しました。 |
| フォノイコのオペアンプも新品に交換です。 |
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電解コンデンサも当然交換するのですが、このアンプはほとんど63[V]品のオーディオ用です。残念ながら現行で50[V]を超えるオーディオ用電解コンデンサはもう手に入りませんのでニチコンVRに交換します。1か所だけ都合によりルビコンを使用しています。 |
自分用のアンプならビンテージコンデンサや店舗のストック品も候補になりますが、依頼品ですからねぇ・・・
電解コンデンサはナマモノということで長く使うにはオーディオ用にこだわるより鮮度のよい汎用品が無難でしょう。
さて、実は受け取って一番初めに気になった点があります。メインボリュームです。
| プロテクトリレーも交換します |
| 接点抵抗は200[Ω]近くありました😥 |
| 各種スイッチも分解清掃します |
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繊細な作業のため大変疲れます😂 プリアンプよりパワーアンプの修理が好きな理由はスイッチが少ないからです😆 |
さて、実は受け取って一番初めに気になった点があります。メインボリュームです。
左右に回し切ってもグニャっとした感覚があり変だなぁと思っておりました。カチっと止まらないボリュームもあるため分解して異常の有無を確認してみます。
| メインボリュームはアルプスの特注ボリュームです。 |
| バラしてみたところ・・・ 樹脂部が思いっきり割れています😭😭 |
残念ながらこのボリュームは4本足の特注品ボリュームのため代用品がありません。
5M21の修理依頼をいただいた方のお宅へ遊びに行った際に、何かに使ってくださいと数年前にミニデテントの新品を頂いておりました。非常にもったいないのですが樹脂パーツのみ流用させていただきます!
| 左のミニデテントがドナーになります。 |
| 摺動部の形状は全く同一です。 |
| ロックワッシャーを打ち込み修理完了です! |
調整
最後にDCオフセットとバイアスを調整します。
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メインアンプ基板にバイアス調整ボリュームがありますが、 何と設定値だけでなく、回転方向まで印字されています! 本当に親切ですねぇ お陰でマニュアル類は一切なくても修理できそうです。 当時の設計者の方に修理完了まで見ていただけると嬉しいですね😉 |
| オフセットは±2[mV]程度で非常に安定しております! |
| 全てのソース入力を確認し問題なく出力されていました! |
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交換した部品たちです。 電解コンデンサは少ないですね! 前回修理したSA-9800の半分以下では!? |
以上で修理完了です!
ヒューズ抵抗だけ全体的に破損していた事例は今回が初めてです。
ただ、トランジスタ等の破損が一切ないため安全設計は大成功かもしれませんね。
今回、100[kg]まで載せられるこちらの回転台を導入しました!
アンプ修理では頻繁に本体を動かすため少しでも楽になればと思い購入しましたが最高でした😭😭😭
こんなに楽になるのであればもっと早く購入しておけばよかったです・・・
最後までご覧いただきありがとうございました!
次回予告:VP-300DB




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